Tuesday, April 6, 2010

運がいい人、運が悪い人というのが現に存在しています。

では、それを分けるのは何か?

多くの人は、過去の行いが、現在を作っていると考えていますが、実は、「仏教哲学の中では、時間は未来から現在、そして過去へと流れている」という逆因果の考え方があります。

これは、未来が自分にとって望ましいものであるためには、自身の過去がいかなるものであっても、肯定的なものでなければ、良い未来を創ることができないということ。

仮に、「かかる未来において何ごとかを創りだしたとき、その材料であった過去の意味が確定されると考える」ならば、「未来が原因で過去が結果」という考え方になります。これによって、自身が存在するためには「過去のすべてが必要であった」と考えることができるということになります。

これだとちょっと、わかりにくいですが、未来を不安視すれば、不安なことを招くし、未来を明るいものとプラスの感情が源く臨場感でイメージすれば明るいものを「引き寄せ」ます。単なる「プラス発想」とはちょっと違います。

「将来、お金持ちになりたい、成功したいから、頑張る、いい行うをする」、というのではなく、「将来はお金持ち、成功することになっているから、今やるべきことを集中して精一杯やる」という感じでしょうか?

要は、「人生を豊かに、運を強くするには、いいイメージをもって強く念じることが大事」ということです。

(以下、引用)
運の強さ
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運の強い人についての有名な話がある。それは日露戦争の時のことだ。日本における近代海軍の創設者である山本権兵衛は、ロシアとの日本海海戦に際し、連合艦隊司令長官に東郷平八郎を大抜擢した。当時、東郷平八郎は地方のヒマな鎮守司令官として、定年を待っているだけの存在だったらしい。

この大抜擢は誰も予想だにしなかったことだった。山本権兵衛はその理由として「東郷というのは運がいいんだ」と語ったそうだが、この日露戦争におけるバルチック艦隊との海戦は、日本にとって大バクチだったわけで、バクチは運のいい人間に打たせなければいけないということだったらしい。現代の会社においても、新入社員を採用する段において、やはり運の強い人を優先する例がいくつかある。

精神科医の春日武彦さんが面白いことを書いている。医師に必要なものとして、何よりも大事なのは「運の強さ」だと。「多くの人は誠実さとか優しさとか、人間愛とか自己犠牲だとか、適確な判断力だとか冷徹な技術だとか、鬼手仏心だとかいろいろなことを言うが、わたし(春日武彦)が思いますに、医師として何よりも大事なのは運の強さ、これに勝るものはない」と述べている。

病気になっても運のいい人は何をやっても良くなるし、運の悪い人はどんなに手を尽くされても悪化してしまうところがある。

不運な人間のマイナス思考と不景気な表情がますます彼(彼女)を不幸モードへ押し込め、それが持続すると、いつしか不幸の世界の住人と化してしまう、と春日さんは指摘する。不運は自ら招いているといってもよい。

ほとんどの人は、時間というのは過去から現在、そして未来へと流れていると信じているが、仏教哲学の中では、時間は未来から現在、そして過去へと流れている、という考えがある。その考えからいえば、病気が悪化するんじゃないか、不幸になるんじゃないかと未来を予見する、あるいは期待すれば、それが現実化するのは当然の流れになるだろう。

「過去と現在の時間因果においては、原因は現在で、結果が過去なのです。同様に現在の結果を決める原因は未来にある」と述べるのは苫米地英人さんである。 取り越し苦労をしてしまう人は、最悪の事態を予測していると、知らず知らずそれを期待するようになり、そちらに無意識に向かってしまう。 つまり、未来をイメージすることには強い現実形成力があるわけだ。人生を豊かに、運を強くするには、いいイメージをもって強く念じることである。

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